民泊を始めたい方必見！知っておきたい物件の知識

1 民泊とは？
- 1.1 民泊とはそもそも何？
- 1.2 主なターゲット層
2 物件の種類
3 物件の選び方
- 3.1 コンセプトを定めよう
4 民泊を行うための物件の注意点
- 4.1 民泊を行う上での法律と物件の選び方
5 まとめ

民泊とは？

民泊とはそもそも何？

Airbnbなどのオンラインプラットフォームを通じて、民間の個人や家民泊は、民間の住宅や部屋を一時的に旅行者や観光客が利用できる宿泊施設として提供し、自宅や空き部屋を旅行者に貸し出す形態が多くとられます。ホテルや旅館に比べて比較的手軽に利用でき、その地域により近い体験ができるほか、他の宿泊施設よりも大人数で宿泊することができるという魅力があります。

民泊とよく似ている宿泊施設の1つにドミトリーがありますが、この2つには明確な違いがあります。

民泊は一般の家庭や個人が所有する物件を短期間貸し出す形式で、利用者はその家の一部または全部を利用します。

これに対し、ドミトリーは一般的に民泊よりも簡易的な宿泊施設で、複数の旅行者が一つの部屋に集まり、ベッドを共有する形態です。

ドミトリーに比べ民泊の方がプライバシーが確保されやすく、個室や専用の施設を利用することで、他の宿泊者と距離を保ちながら快適に過ごせます。また、衛生面の気になりがちな水回りも見知らぬ人と共有することがないため、安心できるといった点もメリットの1つです。

主なターゲット層

民泊の主なターゲット層は多様で、外国人観光客と日本人利用者の両方に広がっています。現在民泊利用者は5分5分の割合で日本人観光客、外国人観光客の利用がされていると言います。

外国人観光客では、特に20代から40代の若いカップルや友人グループが多く、日本ならではの文化の体験を求めるため、民泊の利用をされている方が多い傾向にあります。また、外国人観光客の方は団体での利用をされることが多く、民泊にしかない広さを買って利用される方もいるようです。

一方、日本人の利用者は、団体利用の友人同士や家族利用だけでなく、長期滞在を目的とするビジネスマンにも利用されることがあります。民泊を利用することによって、ホテルよりも費用を抑えられるといったメリットがあるためです。一般的なホテルや旅館とは異なり、より一層普段の生活に近い形で宿泊できる民泊は修学旅行のような楽しみ方もできるため最近では若者の間でもひそかに人気が出ています。

物件の種類

一軒家

一軒家での民泊は何よりも広さを生かすことができるといったメリットがあります。

広いスペースがあるからこそ、家族連れや友人グループにとって非常に魅力的な宿泊施設となります。場所によっては庭などを利用できるため、ペットを連れている方の利用を可能とし、外でのバーベキューなどを楽しむこともできます。

また、プライベートな空間の確保された個室があることから小さいお子さん連れのファミリー層にも適していると言えるでしょう。

アパート

アパートは都市部のような交通の便の良い場所に多く存在するため、アクセスが非常に良いです。短期間の滞在やビジネス利用でのゲストにとって、この立地の良さは大きな利点となります。主要な公共交通機関に近いことが多いため、移動の便も非常に便利です。

また、アパートは一軒家に比べて宿泊料金が比較的安いことが多く、予算を抑えたい場合には適しています。ターゲット層となるのは一人旅やカップルなど、ちょうど良いサイズ感から少人数での利用が多いです。コンパクトに費用を安く抑えたい層をターゲットにする場合にはアパートでの民泊にするのが良いでしょう。

マンション

マンションもアパートと同じく都市部に多く立地しているため、観光名所やビジネスエリアへのアクセスが非常に良いです。主要な公共交通機関に近いことが多く、移動の便も非常に便利です。これにより、観光客やビジネス旅行者にとって理想的な立地となります。

また、マンションは高層ビルの一部であることもあり、その眺めの良さや静かな環境から非日常感を味わえることもポイントです。高層階からの都市の眺めは、特に夜景が美しく、旅行の特別な思い出になります。また、マンションにはセキュリティシステムが導入されていることが多く、オートロックや監視カメラが設置されているため、安全面でも安心です。女性の一人旅や家族連れにも適しています。

古民家

古民家は『民泊』という言葉を聞いたときに最も思い浮かぶ人が多い物件形態でしょう。古民家は日本の伝統的な建築様式や文化を感じることができるため、特に外国人観光客に人気があります。木造の建物や和室、庭園など、現代の住宅にはない独特の雰囲気を味わうことができ、滞在自体が特別な体験となります。

古民家は広い敷地を持っていることが多く、家族連れやグループでの旅行に適しています。古民家によっては、囲炉裏や五右衛門風呂などの昔の暮らしを感じさせるものが残っているため、実際に日本の古い生活様式を体験できるのも魅力です。

さらに、古民家は自然豊かな環境に立地していることが多く、静かな場所でリラックスしたい人にとって理想的です。庭や周囲の自然を楽しみながら、都市の喧騒から離れて過ごすことができます。

物件の選び方

コンセプトを定めよう

民泊を長く続けていくためにも重要となってくるのがコンセプトの決定です。明確なコンセプトがあることで、ホテルや旅館などの宿泊業界と差別化を図ることを可能とし、ターゲットとする顧客層に効果的にアピールできます。また、コンセプトがあることで、ターゲットに対する適切なサービスの提供も可能とさせます。

そんなコンセプトを決める際には、まずターゲット層を明確にすることが重要です。例えば、ファミリー向け、カップル向け、ビジネス客向けなど、年齢・性別などに応じた具体的なターゲット層を設定することで、それに合わせたコンセプトを設定しやすくなります。次に、あればその地域の特性や魅力を活かしたコンセプトを考えても良いでしょう。

自然を感じさせるような体験をさせられる民泊にしたいのであれば、自然と触れ合える体験ができるような民泊にするため、外でのアクティビティが可能な民泊にするのが良いでしょう。観光地に民泊を設置し、観光客をターゲットにした民泊にしたいのであれば、交通の便が良い場所に構え、コンビニなど宿泊にあたってあると便利な施設が近くにあるとなお良いかもしれません。

また、他の宿泊施設との差別化を図るためには、独自のオリジナリティを追求することも重要です。

具体的なコンセプトの例として、ファミリー向けの宿では、子供が楽しめるプレイエリアやファミリールーム、子供向けのアクティビティを提供することで、家族連れにとって魅力的な宿泊施設となります。また、カップル向けの宿では、ロマンチックな雰囲気を演出するプライベートな空間を提供することで、特別な夜を過ごしたいカップルにとって理想的な民泊を演出できます。さらに、ビジネス客向けの宿では、快適なデスクスペースや高速インターネットを完備し、集中できる空間を提供することで、仕事の効率を最大化する環境を提供できます。

コンセプト設定はターゲットを決めたうえで「そのターゲットに求められていることは何か」を考慮して定めていきましょう。また、民泊という普段の生活に似た空間での宿泊とは言え、せっかくの旅行の思い出の1つにもなる宿泊施設。どこか非日常を感じさせられるような空間を目指しましょう。

民泊を行うための物件の注意点

民泊を行う上での法律と物件の選び方

民泊を行うためには地方自治体への許可はもちろんのこと、設けられている法律遵守も必要となってきます。また、これらには民泊の物件に必要な条件などの提示もあるため、これから民泊を行う物権を探そうと考えられている方は予め知っておく必要があります。

民泊に設けられている法や必要になってくる届出は３種類ありますが、その中で自分の行いたい民泊の形に近いものを選ぶようにしましょう。

・旅館業法

『旅館業法』は、ホテルや旅館などの宿泊施設の営業を規制するための法律です。この法律は宿泊施設である民泊にも適用され、多くの場合、民泊は『簡易宿所営業』のカテゴリーに該当します。

まず、旅館業法のメリットとして挙げられるのは、年間の営業日数や宿泊日数に制限がない点です。これは、年間を通じて自由に営業できるため、安定した収入を見込むことができます。また、単に宿泊施設として利用するだけでなく、レンタルスペースとしての活用も可能で、多様な収益源を得ることができます。

しかし、デメリットもいくつか存在します。営業許可を得るまでの手続きが複雑で、多くの工数が必要になってきてしまうことです。例えばフロントの設置義務や非常用照明の設置義務など、宿泊施設としての基準を満たすための追加の設備が必要です。客室の延べ床面積は1人あたり3.3㎡が必要になっており、これを満たした許可申請が必要となってきます。加えて、住宅専用地域では簡易宿所営業が認められていないため、アパートでの民泊運営は困難となります。

・民泊新法（住宅宿泊事業法）

『民泊新法（住宅宿泊事業法）』は、2018年に施行された民泊に特化した法律です。

この法律は、主に住宅として使われている物件での民泊営業を規定しています。

民泊新法の最大のメリットは、届け出の容易さです。簡易宿泊所のようにフロントの設置義務がなく、認定取得の手続きも比較的簡単です。また、最低宿泊日数の制限がないため、短期宿泊にも対応でき、様々な顧客ニーズに応えることができます。最低延べ床面積は簡易祝意白書と同様3.3㎡です。

一方で、デメリットとしては年間180日以内の営業に制限されている点が挙げられます。このため、継続的な収入源としては不安定です。また、かと言って物件をレンタルスペースなど住居以外の用途で使用することは禁じられているため、レンタルスペースとしての副収入は得られません。ただし、180日を超える期間についてはマンスリーマンションやウィークリーマンションとして賃貸することで収益を得ることも可能であるため、うまく工面しつつ収入源を確保していきましょう。

・特区民泊

『特区民泊』は、外国人観光客の増加を目的として特定の地域に設けられた特例法です。この法律は、特区として指定された地域内で民泊を運営することを許可しています。

特区民泊のメリットとしては、営業日数に制限がない点が挙げられます。これにより、年間を通じて自由に運営することができます。また、フロントの設置義務などの厳しい設備要件がないため、比較的簡単に民泊を始めることができます。ただし居室は1居室あたり25㎡以上が原則となっています。

しかし、特区民泊にもデメリットがあります。最低宿泊日数が2泊3日以上と定められているため、短期宿泊には対応できません。また、特区として指定された地域内でのみ運営が可能なため、対象エリア外ではこの法律を利用することができません。加えて言語の壁がある影響から近隣トラブルに発展することが多いため、民泊開業前からの近隣住民の方からの理解を得られるようにしましょう。

まとめ

民泊とは、個人が自宅や空き部屋を旅行者に提供する宿泊サービスです。

Airbnbなどを通じて利用でき、他の宿泊施設とは異なる自分主体となった体験ができることが魅力です。ターゲットは外国人観光客や日本人の家族、友人グループ、ビジネスマンなどです。物件には一軒家、アパート、マンション、古民家などがあり、それぞれの特性に応じた利用が可能です。

開業にあたっては、旅館業法、民泊新法、特区民泊の3つの法律があります。それぞれ営業日数や設備要件が異なるため、目的に合った法律を選ぶことが重要です。地域の特性やターゲットに合わせたコンセプトを設定し、適切な手続きを踏んで開業しましょう。

また、民泊の開業にあたっては、開業後についての考慮も必須です。

特に開業後に当たりがちなのが清掃に関しての大きな壁。忙しいオーナーの方の場合は特に1人で1室を清掃するにはなかなか手間がかかりますが、加えて回転率を良くするために迅速な清掃をしようとなるとなかなか手が回りませんよね。とは言え、そのまま放置しておけば、においの原因ともなってしまい、衛生的にも良いとは言えない結果になってしまいます。

ここでおすすめしたいのが民泊清掃代行業者への依頼です。民泊清掃代行業者であれば、柔軟な対応且つ、プロの清掃技術ですみやかな清掃を行うことができます。

民泊清掃代行についてお悩みの方はぜひ一度クリーンビーまでお問い合わせください！